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童顔社長の日々雑感

国内外のシェアリングエコノミー系サービス/感想/自社サービス関連の記事をつらつらと書き連ねていきます

再出発

はじめまして、Wa Lendの上田と申します。

 

お着物のシェアリングサービスを運営してます。

walend.jp

 

これを読んで頂いてる方は、なぜ着物のレンタルなのか?と疑問に思われる方も多いと思います。

そこで、なぜ僕がこのサービスを始めたのか、そのきっかけを書いていこうと思います。

 

僕は3年前から起業しようと思っていたんですが、いきなり始めるのは怖いし、無知だったので本を読むところから始めました。

とある書籍に書いてあった通りに、1000個のアイデアを考えて、事業計画書も30は書き、ドットインストールや大量のプログラミング関連の書籍を買い込み「起業準備」という名の"遊び"をしてました。

 

【本を読んでも実践しなければ意味がない、それでも今はこの当時の読書量があったからこそ出来る部分も多く血肉になってるなと感じています。】

 

そうこうしているうちに3年の月日が経ち、僕の大きなターニングポイントと言える昨年の夏に大事件が起きました。

僕の育ての親と言っても過言ではない祖母が突然病に倒れたのです。

ドクターからは一週間の命だから覚悟してくださいと宣告され、この世の終わりの様な衝撃を味わいました。

「何も恩を返せていない・・・」

「僕は祖母が誇れるような孫だったんだろうか・・・」

18年前、祖父を亡くした時と同じ絶望を感じていました。

 

今はとりあえず全力で看病しよう!そう決心しました。

それからは、僕は毎日病院に通い、母と二人で懸命に看病しました。

そんな祖母も大手術からの生還を果たし、1月半後に退院、今では元気で暮らしています。

 

ターニングポイントとなったのは、医師からの余命宣告を受けて3日目、せん妄状態(ごく短期の痴呆に似た症状)の祖母から「あんたが成功した姿が見たい」と言われ、雷の様な衝撃を感じました。

意識がはっきりしない中、僕の事を心配してくれた祖母。

その一言が、今までのしょーもない僕の背中を押し、僕の本当の起業準備が始まりました。

 

でも何をしよう?わからない・・・と考え込んでいた僕はある一人の起業家の言葉を思い出しました。

 

「身近な大切な人へ、手紙を書く様に作ったら、きっとその向こうに多くの人が喜んでくれるサービスができると思うよ」

 

その起業家は、2013年、僕がどん底にいる時にTwitterで絡んでくれた家入一真さんでした。

夜中の4時、ベロンベロンに酔っ払っていた家入さんが質問コーナーを突如開催し、僕は「起業したいんですが、何からしたらいいのか分かりません」と質問したところ上記の答えが返ってきたのです。

その一言を思い出した僕は、さっそく身近な人を思いながら作ろうとアイデア出しをしていました。

ですが、なかなかいいアイデアが思いつかない・・・

ある日、アメリカではどんなサービスが流行っているのだろう?と疑問に思い、いろいろ調べていたらこんなサービスを見つけました。

 

www.stylelend.com

あのスタートアップ製造所でもあるYcombinator卒業のサービスで

別名 Airbnbの高級ドレス版

アメリカの高校生はプロム(卒業パーティー)の為に高級ドレスを買うが、着る機会が限られているので、遊休資産となっているからシェアしてみようと生まれたサービスのようです。

 

ん?   何か日本でも似たイベントがあった様な・・・

あ! 成人式だ!

 

着物(振袖)が遊休資産であるじゃないか!

 

早速、類似のサービスはないか?

市場規模は?

競合は?

と色々調べていきました。

それと時を同じくして、母が黒留袖のレンタルをネットで探していたので、「こんなサービスあったら使いたい?」と試しに聞いてみました。

 

すると、いつもは僕のアイデアをありきたりと笑っていた毒舌の母が、初めて「これはいい!これは当たると思う」と認めてくれました(笑)

 

アメリカで流行りだしているサービスと似ているし、家入さんの発想のタネとも合致する!

思いついたアイデアは、自信から確信へと変わりつつありました。

 

2日で事業計画書を作り、色んな方に見て頂きました。

 

男性は9割、否定的な意見。

「今時、着物?」

「誰があんたみたいな馬の骨に着物を貸す奴がいるんだよwww」

 

厳しいお言葉・・・

 

一方、女性は好意的な意見が9割でした。

 

「旅行時に持っていけるの?」「ネットなら既存の店舗より敷居が高くなくていいですね」

 

「母と私はこのアイデアは素晴らしいと思います」

 

正直、泣きそうでした(笑)

 

Appleの全米屈指VCでもあるガイ・カワサキさんは著書「完全網羅 起業成功マニュアル」でこう仰っています。

「ビジネスモデルは女性に聞け!男性には「キラー遺伝子」が潜んでおり、どのビジネスモデルも良く見える。しかし女性は冷静に見極めることができる。よってY染色体がない女性に聞くべきである」

なるほど、よっしゃ!いける!(単純な僕は少し勇気付けられました)

 

※ のちに、カワサキさんがGoogleのビジネスモデルを見極める事が出来なかったので、上記の言葉はご自身で証明されてるなと感じました(笑)

 

 

身近な大切な人の為にもなるし、シェアリングサービス最大の売りでもある「安さ」で借りる方の為にもなる、レンタル料の収入により所有者の方の為にもなる、エコで地球の為にもなるし、日本の文化の為にもなる。

 

近江商人の三方よしではないですが、多くの方の為になる、やらなければならない!そう決意しました。

 

そして石橋を叩いても渡らない僕は、まずリーンスタートアップの手法を試し、実際にネットではなく手渡しですが、お金を頂くこともできました。

 

自分のアイデアがお金を生んだ!その感動はとても言葉では言い表せない、本当に素晴らしい瞬間でした。

 

そして、いよいよ3月1日、僕の生まれて初めての会社『Wa Lend』が設立されました。

 

感傷に浸る間もなく、さっそくお着物を貸して頂く方を探す旅が始まりました。

家族、親族、友人、知人、手当たり次第に集めました。

そして、貴重なご意見を聞くことができました。

ある貸主の方から「年金暮らしだから、こういうサービスができると助かる。多くのお年寄りや女性が喜ぶと思うよ」

この一言が心に沁みました。

 

 僕は人生の節目に多くの女性に助けて頂きました。

中学のF先生、S先生、母、妹、そして祖母。

彼女達に恩返しがしたい!その先にいる日本の女性を少しでも幸せに豊かにしたい!

それが僕の使命なのかなと感じています。

 

不思議な出来事もありました。

ある時、祖母の家から着物を探していると、一枚の袴が出てきました。

その袴は、祖母の父であり僕の曽祖父の遺品でした。

曽祖父は昔、呉服屋の番頭をしていたらしく、それを懐かしく感じたのか祖母が

「あんたが、着物関係の仕事をするのも運命だったのかもしれんね。ひいじいちゃんも喜んどるよ」と話してくれました。

祖母が尊敬していた曽祖父。

WEBサービスと呉服店の番頭、時代や業種は違えど着物を生業として生きて行こうと思っていた僕は曽祖父に深く感謝し、そして何か頑張れよ!と言われた様な気がしました。

 

最後に

熊本は4月14日、そして16日と、未曾有の地震が起き、多くの家屋が崩壊、僕が住んでいる町も一時は全市民避難警報が発令されました。

幸い家族は全員無事でしたが、熊本県全体で49名の尊い命が奪われてしまいました。

(一人の方は未だに行方不明です)

今も9000人の方々が避難されているとのこと。

 

僕は今回の地震を体験し、ごく普通の生活が改めてどれだけ有難いことなのか、そして自分は生きているんじゃない生かされているのだと改めて思いました。

 

僕の大好きな経営者の方がこう仰ってます。

「人は生まれる前から今世でやるべきことが決まっている。だからそれが終わるまで死なないんだよ。それが使命なんだ」

いま僕は、このWa Lendを世の為、人の為に広めていくことが、僕の使命なのかなと思っています。

生かされた僕が、亡くなった方々に恥じない生き方をしていかなければならないと強く感じております。

 

そして、僕一人では何もできません。

これからも多くの方々に支えられ、そして助けられていくことでしょう。

その一つ一つに感謝しながら、少しでも多くの人を幸せにそして豊かになって頂く手助けができればなと思っております。

 

最後に起業のきっかけを与えてくれた家入一真さん、堀江貴文さんに謝辞を述べて終わりにしたいと思います。

読んで頂いた方、感謝しております。ありがとうございました。